ガウスメーターを校正するには?

回答:製品の長期にわたって安定した性能を維持するためにも、定期的な点検をおすすめします。
弊社では、点検、調整や動作確認だけでなく、校正サービスも行なっておりますのでサポート体制も万全です。


ゼロチャンバーとはなんですか?

回答:チャンバーとは仕切られた空間を意味しています。ゼロ(磁場)チャンバーとは、ゼロ磁場に仕切られた入れ物(空間)であり、ガウスメーター(測定器)のゼロ磁場調整をするために使用します。
測定器のゼロ磁場調整は、このゼロチャンバーの内部にプローブを入れ、測定器本体がゼロの値を示すように調整(キャリブレーション)します。
ゼロチャンバー


標準磁石を使用しないでも正しく測定できますか?

回答:弊社のガウスメーターなら、標準磁石を使用しなくとも、いつも正しく測定ができます。
通常ガウスメーターの感度校正は標準磁石のなかにプローブを挿入して行ないますが、現在市販されている標準磁石は、最大値をその磁石の値としており、プローブを同じ測定位置に合わせることが困難です。この作業は個人差により数%の誤差を生む要因となります。
また、磁界測定の場合、数mTから数Tまでの校正に数個の標準磁石を必要としますしコストもそれなりにかかります。
このような標準磁石の使いにくさを解消するためには、測定の度に校正する必要のない常に安定した測定器でなければなりません。弊社では次の方法により高い安定性を誇る測定器を実現しております。

  1. ガウスメーター本体を基準電圧増幅器としています。
  2. ホール素子プローブの感度調整を4点測定(100mT、500mT、1T、2T/精度±0.3%以内)で測定しています。
  3. 感度調整には充分時間をかけ再現性のある調整を行なっています。
  4. 弊社の測定器は温度係数やドリフトが小さく、増幅率をプローブごとに設定する方法を採用しています。また、厳選した回路パーツを使用しており、電気部品の経年変化は約0.2%(実績値)です。
  5. 弊社では調整作業に±0.2%精度(10mm×10mm範囲)の標準磁石を使用しています。この標準磁石は、±0.2%の均一磁界分布をだすために最小値をこの磁石の値としています。

プローブ故障の見分け方を教えてほしい

回答:プローブ故障の見分け方は、

  1. ガウスメーター本体にプローブを取り付けたとき、ガウスメーターの表示がオーバーレンジになる。
  2. ガウスメーター本体にプローブを取り付けたとき、N・S表示LEDが点滅し、デジタル表示がゼロ点調整ツマミを回しても値が変化しない。
  3. ガウスメーター本体にプローブを取り付け、ゼロ点調整ツマミを回してもデジタル表示がゼロにならない。

以上の症状の場合、プローブのコネクター端子(図のA,B,C)間の抵抗値を測定してください。 プローブコネクタ端子

  1. AB間、AC間、BC間の抵抗が大きく、計れないとき。
  2. AB間とAC間の抵抗値の差が100Ω以上あるとき。

以上の状態ならプローブの故障ですので、弊社までご連絡ください。